就職ができず、資格取得を目指すことに
私は両親から借金をしています。 その理由を今から話したいと思います。
失われた10年がいつしか失われた20年と呼ばれるようになり、日本の景気は一向に上向かない。 就職難の御時世の中、私はとうとう就職先を見つけられないまま大学を卒業することになってしまいました。
それからおよそ1年経っても正社員の仕事は見つからず、派遣労働で日銭を稼ぐ毎日でした。 そんな日々に嫌気がさし、いつしか派遣も就職活動も行わなくなりました。
それまでに貯めたお金でネットカフェやファミレスで時間を潰すようになり、無為な日々を送るようになりました。 そんな日々が続くこと3カ月。
いい加減これではまずいと一念発起し、専門知識をつけるべく資格を取得しようと考えました。 ネットを駆使して様々な情報を集め、ついにこれはと思う資格を見つけました。
それは司法書士です。 この社会がある限り、法律はなくならない。
弁護士ほど難しくはないうえに社会的地位も高い。 しかし、自分自身は法律についてはずぶの素人です。
独学で合格する自信はありません。 だから、資格の学校に入校することにしましたが、かなりの額がかかる。
借金と言う形で学費を親が出してくれた
手持ちのお金はそれまでの浪費のせいで尽きかけており、ここは両親に頼みこむしかありませんでした。
私は両親に誠心誠意、資格学校の費用を出してもらえるようお願いしました。
そして、その熱意が通じたのか、私が両親から借金するという形で出してもらえることになりました。 借金は、勉強の合間に働いて少しずつ返してくれれば良いとのことです。
私は本来ならすでに働いて、自力で生計を立てていなければならない年齢です。 借金という形でも、私のためにお金を出してもらえたことに感謝してもし尽くせません。